いま、本
を再読してます。
中国の激動を生きた女性の視点で描かれた内容です。
清朝末期の中国の社会事情は
何度読んでも、凄かったなぁと・・・・
女性というものが、これほどまで虐げられ、支配され
(特に、中華人民共和国
が成立するまではね)
今の女性
から見ると、信じられませんよね
でも、新しい世の中を作るんだと情熱を持ち世の中を変えようと
する若者達の熱気も感じます
まぁ、当時の社会構造からみると「共産主義」はパラダイスだと
思っても仕方ないけどね
「労働者」が一番尊い職業だから、何が何でも「労働者」=「農民」に
なるようにありとあらゆる人が、今までの考えを変えようと迷走し始めて
著者の母親が、父親と結婚した頃妊娠して流産しそうな危険な状態でも
「昔の農民は産まれる直前まで畑仕事をしていて、畑で産み
へその緒を鎌で切り、働いたんだから!」
っていう考えで安静になんかさせないで、無理させたりとかね
1950年代から1960年代までの中国の食糧事情の悪さとか・・・
いやぁ、とにかく凄いですよね
私達がいまいってる愚痴とか、不満なんか「すみません<m(__)m>」
って思っちまいますよ
でも、ちょっとだけですが
当時の若い人たちが世の中を良くしよう!って情熱をもっていたことは
いいなぁと思いますけどね。特に著者の父親なんて理想に燃えた素晴らしい
指導者だったようですし
しかし、以前の私はこの本でどこに感じたかと言うと
「社会の変革期の熱気」「共産主義のパワー」「中国の奥深さ」
「女性=著者のしたたかさ」あたりかな?
ところが、今回は・・・・
もちろん以前のようなことも感じますが
著者の母親が、父親(この場合は奥さんが旦那に対してかな)に
夫として愛情を自分に向けって欲しいのに、仕事や崇高な共産主義革命に
忠実すぎて、愛情はにのつぎになっていることに不満を抱いたり
家族中心に考えることは当時の中国では「ブルジョワ的」とかいって批判されるんですが
父親はどんなに家族が大変でも、理想の共産主義を完成させるまではストイック
にいきようとするんですが、そこに不満を抱いたり・・・
まぁ、どこでもいつの時代でも
男と女はお互い不満を抱いたまま生きてくのねぇ
しかたないわねぇ
ってことに心の琴線がふれちゃったりしてね
ほら、私って彷徨ってるじゃないですか
いまだに、夫婦の理想とか
家族の理想とか、働く女性として理想とか・・・・
とにかく
「理想」に振り回されちゃってる
感じが強くってね
最近はそこには気付き始めたわけで、そうすると
しかたないなぁ、もう!
ってとこに落ち着くわけで。
こめんなさいね〜、ユン・チアンさん。
こんな、崇高で壮大な作品なのに、こんなとこに目がいって
まっ、世の中の男と女はいつまでたっても不満を抱きつつ
生きてくのね。。。。
本の感想なのか、だたの愚痴か分かんなくなってしまった。ガハハ
でも、ユン・チアンさん
本当に毛沢東大嫌いなのねぇ、一度敬愛していた人に裏切られると
ここまで
嫌いになるのねぇ(怖いわ・・・
)
さっ、ワイルドスワンの次は
ハードカバー上下巻だけど、この勢いで読めちゃうわ