今日、観てきました。
映像はこれ
(音でます)
(映像はお借りしました)
興行ランキング1位
スタートとのことで、
午後からの回でしたが、混んでました。
圧倒的に、年齢層は高かった・・・場所にもよるのかしら?
まぁ、それはいいとして
私の感想を一言で表すと、「怒り」です。
内容も、俳優陣もそれは素晴らしかった
ですよ。
最初は、竹野内豊ファンということで「観る!!」と意気込んでいましたが
2月に入り、映画のキャンペーンでたくさん竹野内さんがメディアに出て
映画の事を宣伝したり、
サイパンの事を特集したりしたので、私もたくさんの史実を知りました。
映画は、日本
とアメリカ
と両方の視点から描かれています
もちろん、主演の竹野内さんは本当にいい役者さんだと再確認できました。
なぜかというと、映画の中では、竹野内さんの顔がどんどん
変ってゆくんですね。
きっと、日本兵の顔ってこんな感じなんだろうなと思わせる力がありました。
大場隊を投降させることに力を尽くす阿部サダヲさんもよかった。
そのほかには、民間人で家族をアメリカ兵によって失う看護師役の井上真央ちゃん
が素晴らしかった!!
で、なぜ「怒り」かというと
戦争というものに対して感じたんですね、
理由としては、特に大場さんという方が元地理
教師だったからかもしれません。
実は、私も大学では「地理」を学んだので。
私が大学1年の時、大学で先生がこんなことを言ったんです。
「君たちは、もし戦争中であるなら絶対に最初から指揮官クラスになるぞ。」
「なぜなら、地形図が読めるからな、戦争中は地図は機密情報だし
とくに、地形が読めるというのは軍事には最も重要だからだよ」と、
(まぁ、20年以上も前なので正確ではないけどこんな感じ)
今回の映画でも、竹野内さんがサイパン島の地形を利用しているシーンがあり
アメリカ兵も地形図をもって行軍しているシーンもありました。
そこで思ったんですよね。
今でこそ、私たちは地図は平和な利用しかしないし、考えないし
(もちろん、もし今戦争が起こったら地形図なんてもう読まなくても
いいんですけどね、技術力から言うと)
でも、自分が学んだことが、こんな形で利用されていたのかと思うと
たまりませんでした。
それに、当時はアメリカ人の事をまるで人間ではないように教えているわけだし
教育の力にぞっとしたんです。
当時の日本兵(特に実際に戦った方々)は私たちの周りにいるような人たち
もちろん、自分の家族や友人だって70年前なら戦争に徴兵されていただろうし
そして、戦争末期には学生だって動員されて、まるで使い捨てのように
激しい戦地に送られて、
日本は「玉砕」することに美徳とし
でも、アメリカは生き残ることを良しとし、自ら命を絶つような日本人は
理解できなかったんですよね。
誰が悪いのかとかいうのではなく、みんな本当は死にたいなんて思わないのに
戦争は人をおかしくするのでしょう。
でも、きっと日本兵の方々は「お国の為」といいながら
本当は「自分の家族や愛する人の為」だったんでしょう。
そんな事を考える素晴らしい映画だったということです。
事実に沿ったお話だから、ものすごい力があるんですね。
確かに、若い人に見てほしいといのは理解できます。
そのために、キャストだったと思うしね。
私も、子供にみせよう!と思いました。
私は戦争は知らないし、想像すらできません。
でも長崎出身ということも背景にはあるのでしょうか、
戦争のおそろしさとか、おろかさは子どもの頃から感じていたと思います。
今回の映画は、いろんな意味で私の心の中をひっくり返した感じがします。
そして、いつまでも「学ぶ」ことをやめてはいけないとも思いました。
実際に起こった歴史を、私たちは学ばなければいけないんだと
とっても強く思いました。
そのためには、こうゆう映画やドラマは大きな力を持ちますよね。
(でも、逆に誰かの都合のいい内容にされる怖さもあるけど)
自分で、学び、知り、考え、判断することが一番大事なんでしょう。